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    2004年〜チェッカーズの乱

    2004.09.17 Friday

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      タカモクの本『チェッカーズ』

      チェッカーズ内紛

      が何故にこんなに面白いのかというと、ネーミングなんだと思います。
      不謹慎な話ですがポイントは、死んだのが、藤井兄弟でもリーダーの竹内亨でもなく“クロベエ”という一番の面白ニックネームを付けられた男だったということです。
      さっき、ヤフーニュースを見たら見出しが、“クロベエ遺言「みんな仲良く」”というものが出てました。
      切ない話のはずなんですが、どう考えても面白くてしょうがない。

      思えば、疎遠になっていたかつての仲間が、一人の死をきっかけに再結集するが、もうかつてのような関係ではなかった・・・王道ドラマのパターンですね。
      というか、さっしのよい方ならお分かりでしょうが、まさに90年代の名作ドラマ、野島伸二脚本の『愛という名のもとに』ではないですか。
      あのドラマでは、唐沢寿明も、江口洋介も鈴木保奈美も死ぬわけはありません。死ぬのはクサナギツヨシ以前のミスターいい人、“中野秀雄a.k.a.チョロ”です。(実際、彼を騙すことになるルビー・モレノは、ドラマの中で「クラタサン、イイヒトネ」のセリフを連発してました。)

      しかし、元チェッカーズ達の確執は、クロベエの死をもってしても簡単には解決しないようです。
      この問題で面白いのが、いつのまにやらフミヤ派とタカモク派に分かれてしまっているところでしょう。フミヤ派(タカモクはフミヤ一人に対して納得できない思いを抱えているようにも見えるので、厳密には派閥などないのかもしれないですが)は、フミヤ、尚之、竹内亨ともう一人よく知らない人で、タカモク派は、タカモクと鶴久政治です(クロベエもタカモク派に入るかな?)。

      このラインナップを見る限り、どう考えてもフミヤ派が強い。タカモク派は名前負けしてます。

      だって、フミヤ、ナオユキ、トオル・・・ってこっちの方が名前がかっこいいです。特にフミヤなんて名前は、いかにも主人公的な名前ですよ。タクヤ、セイヤ、ショーヤ、リュウヤ・・・とかそういう○○ヤという名前は、ヤンキー漫画の二枚目キャラの名前ですよね。ナイフみたいに尖って、触るモノ皆傷つけるのだけど、その危うさが逆に女の子には魅力的で。

      一方、タカモク派は残念なことになってます。
      タカモク、ツルク、クロベエ・・・どう考えても勝てる名前ではないです。
      ヤンキー漫画で言えば、主人公達のいる高校と、そのライバルの高校があるとして、そのどちらからもバカにされる弱小校の3枚目ヤンキーみたいです。物語に笑いの要素を加えるためのピエロです。

      世論の大半がタカモク派を支持するというのも納得です。基本的に弱い方を応援しますから。
      フミヤ派が武士なら、タカモク派は農民です。かなうはずがないです。
      更に鶴久氏の存在は男子諸君を味方に引き込みます。確か、鶴久氏は昔、深夜のエロ番組の司会をしてたと記憶しています。ギルガメでしたっけ?当時の中高生男子諸君は、鶴久のアニキの一大事といえば「いざ鎌倉」とばかりに味方するに決まっています。
      鶴久のアニキの戦友とも言えるイジリー岡田が、この先チェッカーズ内紛もとい内戦にどのように関わってくるのかも、見所の一つでしょう。

      しかしながら、鶴久氏は「本を書いたのは自分ではない」発言をしているので、この先フミヤ派に懐柔されることがあれば、小早川秀明の如く、華麗なる寝返りを見せるのかも知れません。そうなった場合、タカモクは石田光成を彷彿をさせるような悲劇のヒーローとして芸能史に名を残すことになるかもしれません。

      やはり、ミュージシャンのグループは仲が悪くてナンボでしょう。基本的にいがみ合っていても、音楽だけで繋がっている、というそのギリギリの緊張感が音楽に好作用をもたらす場合もあるわけですから。
      僕はフミヤと同じく、タカモクの本を読んでませんから何故にこんなにいがみ合っているのか理由はわかりませんが、きっと金や女がらみのどちらかといえば汚い理由であることは推測できます。
      その辺も外国のロックバンド辺りを彷彿させるので非常に良いですね。
      音楽は最高なのに、くだらない問題がいつも絶えなくて評判を落とす、ラッツ&スター(鈴木雅之、マーシー、クワマン)なんかもそうですが、なかなか最近の若いバンドにはこういう破天荒さが無いので是非見習って欲しいです。

      最近の若いミュージシャンは皆、仲良さそうでつまらないです。だから、やってる音楽もつまらない。
      175Rとか仲良さそう、だから曲がつまらない。J-ヒップホップ勢も仲間意識が強いですが、そんな高尚なものではなく、だらだらした馴れ合いにしか見えないので、単なる内輪受けレベルの曲しかないです。

      普段から仲良さそうな人達が、「みんな仲間。楽しい。幸せ。ずっと友達。」みたいな趣旨の曲を歌ってもちっとも面白くないです。
      殺したいほど憎み合っている人間達が、曲を演奏する3分間だけ手を取り合う。それが音楽の力であり、そんな美しい幻想を見せてほしいのです。

      ジョン・レノンが恥ずかしいくらいの愛の歌を歌ったのは、きっと死ぬまで愛の無い生活だったのではないかと思ったりします。ヨーコがそばにいても彼の孤独感、疎外感は多分消えることは無かったのでしょう。
      だからこそ、彼が愛や平和に関して歌うことには強い願いが込められていたし、それが大きな力になっているのでしょう。

      自分に手に入らないもの、自分に欠けているものをどうにか手に入れたい、補いたいと切に願うことこそが、表現行為なのだと思います。

      椎名林檎も中村一義も個人名義を捨て、バンドという形で音楽を始めましたが、リリースされた楽曲には、以前の(特にどちらも1stアルバム)にあった、願いや祈りに近いにものは感じられません。内輪で楽しんで楽曲を作っているような印象を受けます。自らの心地よい場所を見つけたのでしょうか?けれども、彼らはもはや降りてしまったアーティストとしか見えません。今年の残念なことの一つかもしれない。

      チェッカーズから、かな〜り脱線してしまいましたが、僕が一番好きな曲は、「BLUE MOON STONE」です。それからやはり「Song For USA」ですね。どちらも50's,60'sのアメリカンポップスの匂いがプンプンしてきます。

      フミヤももう少しタカモクの相手をすれば面白い展開になると思うのですが。特に何も無く終わってしまいそうです。

      タカモクの本『チェッカーズ』
      がベストセラーとかになれば面白いんですが。

      と、思ったらAmazonのランキング(9・17現在)368位です。しかも在庫切れ(笑)カスタマーレビュー超面白いです。みんな暇なんだなあ。

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