『世界で最高のロックバンドが2組も来日した4月』

2010.04.24 Saturday

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      PAVEMENTのライブに行く、4月7日、新木場スタジオコーストにて。
     Wilcoのライブに行く、4月23日、ZEPP TOKYOにて。

    wilco

     アメリカで、いやさ世界で最高峰のロックバンドが2組来日した2010年4月は記憶忘れ難い月となった。
     PAVEMENTは約10年ぶりの再結成でどうなっているかと思ったが、予想外の力強い演奏で、ローファイだとか演奏がヘロヘロだとか言われていたのはいつのことやらと感じた。
     wilcoはキャリアの長いバンドであるが、現役感をバリバリに備えた安定感のある演奏を2時間強に渡って繰りひろげた。

     2組とも大体客層は似通っているのかと思っていたが、決してそうでもなかった。PAVEMENTの客層がわかりやすいくらい音楽オタクぽい奴らの集まりで、wilcoの方は外国慣れしたようなイケイケの感じの奴らが集まっているように思えた。実際、外国人の数も多く、PAVMENTのときはMCが何を言っているのかよくわからず、笑いを取るということは少なかったのに対して、wilcoはしゃべりで会場が笑いに包まれる場面が多く、このあたりも現役のライブバンドたる貫禄を見せていたように思う。

     ただし、そんなことはライブの素晴らしさを判定する上で大した要素では無い。どちらが良いとの判断は難しく、好みによるだろうと思う。wilcoが、緩急使い分ける安定したピッチングなのに対して、PAVEMENTはど真ん中の豪速球で勝負といった感じだろうか。何だったら、ボールが炎に包まれているかのような、豪速球ぷりだったのだ。

    pavement

     僕は31歳にもなって、ようやくロックとは何なのかということを本気で考え始めている。ロックとは本質的に馬鹿馬鹿しさを持ち合わせている音楽だと思うのだ。いつからか、誰のせいかわからないが、シリアスになり過ぎたのだろう。ロックの持つ、根本的な馬鹿馬鹿しさを唯一、持ち続けたのがPAVEMENTというバンドだった。もし再結成したPAVEMENTからそういった馬鹿馬鹿しさが失われていたとしたら、フロントマンであるマルクマスはきっと再結成ライブは一度きりでやめていただろうと思う。対して、wilcoというバンドは、こういった馬鹿馬鹿しさを持ち合わせているわけでは無い。
     
     どちらのライブが良かったなど、判定するのはナンセンスだということはわかっている。しかし、今回はあえてwilcoに軍配をあげたいと思うのだ。PAVEMENTは、今年のSUMMERSONICに出演するという話を聞いている。そういった野外フェスでこそ、PAVEMENTの本領を発揮するだろうと感じるからだ。フェスの場でこそ、PAVEMENTが持つ「悪ふざけ感」は、より際立つだろうと思うし、僕はそのことを切に願っている。





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